キャンプ場で薪ストーブで暖まる。
そんな楽しみが出てくる季節になってきました。
今日は材質から考えるステンレス製薪ストーブの選び方についての記事です。
鋳鉄製薪ストーブよりも、軽量・サビにくいという特徴を持つステンレス製薪ストーブはかなり人気がありますが、その中でも使っているステンレスの違い(SUS304かSUS430か)に着目し、薪ストーブを選ぶことは重要です。
なんせ高価な買い物になりますからね…!
薪ストーブ選びの参考にしていただければ幸いです。
ステンレスとはそもそも何か
薪ストーブを選ぶときに私が重要視するポイントの1つが材質です。
「ステンレスは使いやすい」というのは皆さんご存じかと思いますが、ステンレスの中にも違いがあることを皆さんご存じでしょうか。
ステンレスというのはそもそも何なのかというと↓のとおり
ステンレス鋼とは、鉄に一定量以上のクロムを含ま、腐食に対する耐性を持つ合金鋼である。規格などでは、クロム含有量が 10.5 %以上、炭素含有量が 1.2 % 以下の鋼と定義される。
wikipediaより参照
つまりメインの金属である鉄(これ自体は腐食に弱い)にクロムという金属を混ぜ合わせた金属ということですね。
本来鉄は、空気に触れると簡単にサビる、つまり腐食しやすい金属なのですが、クロムという金属が混ざることで、表面に不働態膜という薄い膜が形成されます。
この膜が、鉄が空気に触れないようなバリアの役割を果たすため、サビにくい金属になっている(=使いやすい金属になっている)というわけです。
ステンレス304と430の違い
ステンレスはクロムを含む金属ですが、ステンレスという金属の中にもかなりの種類があります。
販売ページの材質をよく見てもらえれば分かると思いますが、アウトドアのキャンプ用薪ストーブのステンレスの種類はほとんどがSUS304かSUS430のどちらかです。
SUS304とSUS430の違いは、含有するクロムに加えて含有する金属とその構造です。
- SUS304…クロムを18%以上含有しており、さらにニッケルを8%含む面心立方格子
- SUS430…クロムを18以以上含有する体心立方格子
これにより強度や磁性等が変わってくるのですが、違いは下記のとおりです。
耐食性(サビにくさ) | 磁性 | 耐熱性 | 価格 | 光沢 | |
SUS304 | 優れる | なし | 優れる | 高い | 強い |
SUS430 | 劣る | あり | 劣る | 安い | 普通 |
重用なことは、ニッケルという高価な金属を使用すると、耐食性が優れ、また熱に強く、価格が上がるということですね!
原材料費がかかる分、またSUS430に比べてSUS304は加工が難しいため、その点でも価格が上がる傾向にあるようです。
薪ストーブのステンレス部分は最大火力だと使用時300℃近くになることもあるため、できるだけ耐熱性に優れるもの、また高価なもののためできるだけ長く使いたい=サビにくいものを使いたいところですよね。
そう考えると、オサイフの紐が許すならば、SUS304の材質の薪ストーブを選んだ方が良さそうです。
SUS304を使用している薪ストーブを紹介
SUS304を使用している個人的にオススメの薪ストーブをいくつかご紹介してみます。
薪ストーブ選びの参考にしてみてください。
ウィンナーウェル ノマドビュー(Winnerwell Nomad View)
個人的にこれを選べばまず間違いないと思っているステンレス製薪ストーブの1つです。
SUS304を使用していることに加え、大きな窓・火力調節がしやすい点・用途に応じたサイズがある点・豊富なオプション といったことから、一部の隙もない薪ストーブにまとまっています。
今でこそすぐに購入可能ですが、一時期は人気故に即品切れの一品でした。
過去記事でも何度か取り上げたことがあります。
非常にオススメのステンレス製薪ストーブです。
ワークタフストーブ(Work Tuff Stove)
こちらもSUS304を使用している薪ストーブです。
炉のサイズや窓のサイズの違いはあれど、こちらもWinnerwellに負けず劣らずの良い薪ストーブです。
おすすめはストーブの両面に大きなガラス窓タイプ
価格は張りますが、炎を贅沢に楽しみたい方はこちらも候補に入りますね。
テンマクデザイン ウッドストーブサイドヴュー
最後はテンマクデザインからSUS304を使用している薪ストーブです。
少し丸みを帯びたデザインがかわいらしい薪ストーブです。
これも実は元をたどるとWinnerwellとのコラボ商品だったりします。
燃焼効率もWinnerwellに負けず、豊富なオプション、サイズのラインナップが魅力的ですね。
個人的には横長の窓が炎を見るには適さないかなーと思ったりしますがこちらも十分選択肢には入ります。
まとめ
アウトドア用薪ストーブを選ぶポイントの1つとしてステンレスの素材を取り上げてみました。
もちろん炉のサイズ感や収納サイズ、火力の調節や燃焼効率、オプションの豊富さ等も重要な要素ですが、素材にも気を配ると良いストーブが選べるかもしれませんね!
それではー!
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