暖を取る方法(空間を暖める方法に限る)はガスストーブ、石油ストーブ、薪ストーブと色々ありますが、その中でも比較的手軽に、十分な暖房能力を得ることができるのが石油ストーブです。
今回は2022年モデルでバージョンアップしたPASECOの石油ストーブについて、徹底的に調べてみようと思います。
お値段が低価格でまとまっている一方で、バランスが取れた石油ストーブになっているので、石油ストーブデビューを考える方にピッタリの一品です。
PASECOの石油ストーブの基礎スペックを確認
PASECOの石油ストーブの外観はこんな感じです!
フジカハイペットに比べるとやや無骨寄りなイメージですね。アルパカストーブに近いデザインです。
カラーリングはアルパカストーブより豊富ですね。
このストーブを作っているPASECOという韓国メーカーのようです。そのせいでアルパカストーブに似ているのでしょうか…(笑)
なお、PASECOというメーカーは1974年に設立されたストーブ用の芯製造工場で、灯油ストーブに関しては1980年から製造販売しているという実績があるメーカーみたいですね。
他の種類のストーブも販売しています(過去記事で紹介済み)
スペックは下記のとおりです。
商品名:PASECO WKH-3100S
PASECOのHPより抜粋
出力:3.0 kW/h
点火方法:手動
タンク容量:5.3ℓ
燃料消費量:0.295ℓ/h
燃焼時間:約18時間
製品サイズ:Φ325×441(mm)
重さ:5.2 kg
カラー:ブラック、ホワイト、グレー、タン、サンドベージュ
屋外使用専用
日本語の取扱説明書付き
価格:18,999円
私的にはかなりぐっとくる点は、
サイズ感、出力、タンク容量、そして価格です。
運搬するのに大きすぎず、積載しやすい点、一方で火力とタンク容量も十分確保しているところに好感が持てます。
そしてこの高水準のスペックであるにも関わらず値段が18,999円という恐ろしさ…!
今までのアウトドア用ストーブの常識を崩したような価格設定ですね。
公式で開封動画・使用動画があるので、具体的なイメージも掴みやすく、使い方もばっちりです。!
なお2022年モデルで新しくなった点は下記のとおりです。
よりコンパクト化したみたいですね!
ただ、収納バッグは別売りのようですので要注意です。
メジャーストーブと比較
PASECOに石油ストーブに購入価値、他のストーブに負けない強みがあるかどうかは、他のメジャーストーブと比較してみるとはっきりするかと思います。
スペックや特性をまとめたものは下記表のとおりです。
項目 | PASECO | スノーピーク グローストーブ | フジカハイペット (反射板付き黒) | アルパカストーブ |
サイズ | 325×325 ×441(h)mm | 388×388 ×474(h)mm | 310×310 ×432(h)mm | 350×350 ×405(h)mm |
重さ | 約5.2 kg | 約5.9kg | 約5.6kg | 約6.6kg |
着火方法 | ライター、マッチ等で着火 | スイッチで着火 (電池使用) | ライター、マッチ等で着火 | ライター、マッチ等で着火 |
熱量 | 3.0 kW | 2.54kW | 2.50kW | 3.0kW |
タンク容量 | 5.3ℓ | 4.9L | 3.6L(MAX4.1L) | 3.7L |
燃焼継続時間 | 約18時間 | 約20時間 | 10~12時間 | 約10時間 |
購入方法 | ネット可 | ネット可 | 電話・FAX | ネット可 |
値段 | 約19,000円 | 約55,000円 | 現在表記なし 過去は約30,000円 | 約33,000円 |
備考 | ・専用バッグあり(別売り5,500円) | ・専用収納バッグあり(別売り11,000円) ・スノーピーク社は保証、修理に定評あり | ・灯油が漏れにくい構造の特許取得済み ・受注中止中 | 専用バッグ付属 |
他の石油ストーブについては、ブログでも過去にまとめたものがありますので参考にしてみてください。
サイズ感、重さについて
PASECO,フジカハイペットが一番軽量かつコンパクトで運搬性が優れていると言えそうですね。
着火方法は
スイッチで着火する分グローストーブが一番使い勝手が良さそうです。
熱量については
PASECO,アルパカストーブが並んで首位。かなり暖かくしてくれそうです。
タンク容量・燃焼継続時間については
PASECO,グローストーブが優れています。
PASECOは、ネットで問題なく購入でき、価格は19,000円(ケース込みでも24,500円)と価格はずば抜けて安いです。
フジカハイペットは漏れ防止に定評がある分、他のストーブに比べて優れていますが、
PASECOもきちんと給油口にパッキンが付いていて、灯油を入れすぎなければ、漏れることはまずない
と考えて良さそうです。
PASECOのストーブはコスパ良すぎて怖い
比較してみるとPASECOのストーブがコスパ良さ過ぎてヤバイ(怖い)です。
スペックだけ見ると、他の石油ストーブを選ぶ理由があまりなくなってしまうという…(笑)
こうなると気になるのは品質ですよね。いくつか気になるレビューを見てみましょう。
他にトヨトミ等のもう一回り大きいストーブも使用していますがこちらもサイズの割になかなかしっかり温まります。
冬キャンプで使うために購入したので個人的にやはり気になるのはサイズ。探せばこれより小さいストーブはまだありますが、価格とサイズと肝心のストーブとしての性能を考えると大いに「アリ」なものではないかと思います。
臭いに関しては石油ストーブのあの臭いはもちろんするのですが他と比べて特に気になるという程ではないです。すべてが手動な点はまぁそんなものと慣れてしまえば特に不便だと感じません。実際点火と消火、あとは火力の調整時くらいしか操作することはないので他のストーブと変わりません。
メーカーやデザインなど特定のストーブに拘りがあるとかでなければ選択肢となり得るいいストーブです。
Amazonより抜粋
冬のお籠もりキャンプ用に購入。
Amazonから抜粋
【良かった点】
・灯油を使うからランニングコストが安い
・価格もお手頃
・タンク容量が大きくて余裕がある
・3.0kwの高火力
・意外に軽い
・電池や電気などが要らない
【悪かった点】
・ちょっと当たったり揺らしたりすると、安全装置が働いて消える(ここは安全性とのトレードオフ)
・芯をちょうどいい高さにするのに調整がいる購入時はだいたい安全装置が働いてて、ダイヤルを回しても芯が上がってこないので、ダイヤル右の穴に指を入れて、安全装置のロックを下に押して解除する。
トヨトミのレインボーも持っていますが、パセコの方が当方的には使えそうだと思いました。
楽天から抜粋
両者比較した際、大きさ、重量、火力、においてパセコが勝ります。
車載や収納時において外寸はとても重要な要素で。軽いのも大きな利点。なのでどうしてもレインボーと比較すると小さくて軽いパセコが愛おしくなってしまいます(〃´ω`〃)
また特筆は火力。横への輻射熱も相当あり、この点も大いに好感しました。(遮熱板はあった方がいい様に思います。ちなみに掲載写真の遮熱板は高さ60センチ、横120センチの物を使用。)
でも、かと言ってハイパワー故に燃費が相当悪いかと言うとそうでもなく。
なので存分に使う気にさせてくれます。
11/1よりパセコの公式ホームページより替芯も買える様になりましたし、ガンガン ヘビーユースするつもりです♪
コストパフォーマンスも優れていますし、これは買って間違いない逸品だと思います…が、書き込みに燃料キャップの破損が散見されるのが気がかりで。
壊れても保証期間内であれば対応して貰えるでしょうが、壊れない事を祈るばかりです。
とりあえず燃料キャップはキツく締めない様にしようかな(^-^;
レビューをひととおり見てみたところ、全体的に良い評価でまとまっていたので一安心です(笑)
一方、ちょっと気になったのは下記の部分ですね
- 燃料キャップをきつく締めると壊れやすい
- 安全装置機能が安全すぎる
燃料キャップをきつく締めると壊れるというレビューが数が少ないながらも見られました。1年保証があるようですので、もし壊れてしまった場合はすぐに利用しましょう!
力任せにきつく締めないようにする必要もありそうです。
※これについては公式動画にも「力任せにきつく締めないようにしてください」と注意書きがされていました。
また、いいことなのかもしれませんが、「安全装置機能が安全すぎる」→ちょっと傾けると自動消火というレビューも散見されました。これは安全に使うためにしょうがないですね。
石油ストーブはどれを使うにしても、平坦なサイトを選んで使う必要があるということですね。
まとめ
以上を総括すると、PASECOの石油ストーブは
- 運搬性能(サイズ、重さ)、熱量、タンク容量がトップクラスに優れており
- レビューも悪くなく、品質も十分許容範囲であり
- そしてなによりコスパが素晴らしい
という、とりあえず初めて石油ストーブを買うならこれでOKというレベルの一品と言えそうです。
1万円台でこのレベルの石油ストーブが販売されると寒い時期のキャンプのハードルが一気に下がってうれしいですね!(笑)
それではー!
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