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こんにちはー!
管理人のゆーです!
キャンプに行ったら夜、もしくは帰りに日帰り温泉やスーパー銭湯に行きますよね~!(笑)
その土地の湯を楽しむのもキャンプの醍醐味の1つです。
そこで今日は、法律・条令上の観点から良い日帰り温泉、スーパー銭湯と言ったものを考えてみたいと思います!
注目キーワードは「レジオネラ症」です。
日帰り温泉やスーパー銭湯選びの参考になれば幸いです。
レジオネラ症って?
詳しくは厚生労働省のHPをご覧ください!

見るのめんどくせーよ!
って方のために、簡単にまとめたものが下記です。
不衛生なお湯や、汚い浴槽の湯口や壁、お湯の配管の壁等で増える「レジオネラ菌(細菌)」が肺で増殖し、炎症を起こすことによって起こす感染症です。
レジオネラ菌を含む湯口からの水しぶき、ジャグジーなどの泡ぶろ、シャワーなどで生じるエアロゾルを肺に入れてしまうことで、感染します。
肺炎を生じることがしばしばみられ、場合によっては死に至るケースも:;(∩´﹏`∩);:
特にリスクが高い人は、高齢者や新生児。また、大酒家、喫煙者、透析患者、移植患者や免疫機能が低下している人は、レジオネラ肺炎のリスクが高いです。
感染症法上、四類感染症(全数把握対象)に定められています。

ばっちいお湯やお水が原因でそれを吸い込むと肺炎になったり、お熱が出るって認識でOKかしら?

OKでちゅ(赤ちゃん)
下記HPに具体的な事例がいくつか分かりやすく掲載されています(水質分析機関のHPです)。

最も有名なものは宮崎県の事例でしょうか。
2002年7月に、宮崎県にオープンした温泉入浴施設で295名が発症し、うち7名が死亡といったすさまじいものです…
法律や条令で定められた衛生措置とは?
さて、レジオネラ症の恐ろしさについては、前段で説明しました。
どーせ温泉を楽しむなら、レジオネラ症なんかになりたくないし、綺麗なお風呂に入りたい!
温泉や公衆浴場の利用者の衛生面を担保し、健康被害が生じないように法律や条令で、温泉やスーパー銭湯の営業者には衛生的な措置が義務付けられています。
まずは法律から、公衆浴場法での定義づけを確認してみましょう。
第一条 この法律で「公衆浴場」とは、温湯、潮湯又は温泉その他を使用して、公衆を入浴させる施設をいう。2 この法律で「浴場業」とは、都道府県知事(保健所を設置する市又は特別区にあつては、市長又は区長。以下同じ。)の許可を受けて、業として公衆浴場を経営することをいう。第三条 営業者は、公衆浴場について、換気、採光、照明、保温及び清潔その他入浴者の衛生及び風紀に必要な措置を講じなければならない。2 前項の措置の基準については、都道府県が条例で、これを定める。(公衆浴場法より一部抜粋)

こんなん長くて見る気しねーよ!
・レジオネラ菌、大腸菌の検査を規定回数行っていること・お湯を循環させている場合は、週に1回完全換水(お湯の入れ替え)をし、お風呂を徹底的にゴシゴシ洗うこと。・循環配管、ろ過機(お湯の汚れを取り除く)は週に1回洗浄、消毒すること・ジャグジー風呂(泡が出るお風呂)は毎日換水すること・構造設備はレジオネラ菌が繁殖しにくいような措置をとること(ろ過機の前に消毒器を置く等)

1週間前に浸かった人のお湯を循環させて入浴させているってなんか汚い…?

源泉からのフレッシュなお湯や水道水も適宜加えているから完全に一週間前のお湯と同じとは言わないけど、気になる人は気になるかもなあ…
業者は法律や条令を守っている??
私の友人に、保健所で公衆浴場(日帰り温泉やスーパー銭湯など)を監視指導している友人がいるのですが、その友人曰く、
「年に何回かは病院・診療所の医師からレジオネラ症発生届が保健所に提出され、その患者の行動歴を調べてみると法律・条令を遵守していない公衆浴場・旅館を利用していた」といったことがあるそうです。

決して他人事じゃないんだなあ。
お湯の換水は結構水道料もかかるし、水質検査料もそれなりにお金がかかります。業者の大きな負担にはなるけど、それでも懸命に法律・条令を遵守し、衛生管理をしっかりやってくれている業者がある一方で、
・そもそも、そんなルール(法律・条令)知らなかった…
・運営上、そんなことしたら利益が少なくなる…
といった理由で衛生管理を怠っている業者もあるとか…
かけ流し温泉は安全?

お湯を循環させる温泉がダメなら、かけ流し温泉なら常にお湯が新しいし、レジオネラ菌も繁殖しにくいしいいんじゃない?
半分正解で半分間違いです。
かけ流し温泉は源泉からの新しいお湯である分、細菌は繁殖しづらい印象があります。
確かにフレッシュなお湯は汚れが少なく、汚れが溜まりやすい循環配管(ろ過機含む)がないので清潔なイメージもありますが、
- いつも新しいお湯が浴槽からあふれ出ていくため、塩素等が希釈され消毒が効きにくい
- 源泉の湯口がそもそも汚染されている
といったことが原因でレジオネラ菌が繁殖することがあるのです。
一概にレジオネラ菌の繁殖が循環浴槽に比べて少ないとは言いきれないとのこと。

まあそうは言っても、レジオネラ菌の繁殖のしやすさ(汚れ度)や、ただ単純に1週間前の人の入っていたお湯が嫌ってことを考えると、僕はかけ流し温泉派なんだけどね!
良い温泉、スーパー銭湯の選び方
これが一番重要で皆さん知りたい情報だと思うのですが、これは「行ってみないと分からない」というのが正直なところです。
- 浴室や浴槽、脱衣所やトイレが汚いところはとにかく×
- シャワー、カラン、浴槽の壁が触ってヌルヌルしているところも掃除が行き届いていない可能性があるため×
(泉質による部分もあるので一概には言えませんが…) - 万が一汚い温泉に行ってしまったらエアロゾル感染を防ぐため泡ぶろなどの水しぶきがはじけるところには行かない。
といったところでしょうか。
とにかく温泉のレビューや評価を見て汚そうなところには行かない。これにつきますね!
後、私だったらかけ流し温泉をできる範囲で選択します(笑)
まとめ
まとめになります。
- レジオネラ症はかなり怖い
- 法律や条令で守るべき事項が業者に義務づけられている
- 守っていない業者も散見される
- とにかく汚い温泉にはいかない
- なるべくかけ流し温泉を選択する(管理人個人の意見です)
といったところでしょうか(まとめになっているようでまとめになっていない感…(笑))
楽しいキャンプにするための参考情報となれば嬉しいです!
それでは!
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